教育・子育て

鉢盛中生徒が大豆で焼き菓子 森のこびと連携

学校農園の大豆を使った焼き菓子をPRする生徒たち

 組合立鉢盛中学校(朝日村)の生徒たちが学校農園で栽培した大豆を使った焼き菓子が新たに完成した。総合的な学習の時間で大豆について学んだ3年生約20人と朝日村古見の障害者就労支援事業所・森のこびとが連携して開発した。9月末の総合発表会「白峰祭」で校内販売会を開いてお披露目し、5日から松本市今井の道の駅今井恵みの里で期間限定で販売する。

 球状のクッキー・スノーボールで、「SnowBall はちもりの粉雪」として1袋(8個入り)税込み200円で販売する。通常使われる粉末状のアーモンドの代わりにきな粉を生かし、雪のようにたっぷりと粉糖を振りかけてある。きな粉の風味や「ホロホロ」「サクサク」とした食感が特徴だ。パッケージ作りも生徒が担当し雪だるまや商品名をデザインした。
 春から栽培や大豆の栄養、食品加工を学び、豆腐作りや菓子の試作を進めてきた。校内販売会では生徒が対面販売し、多くの保護者らが買い求めた。パッケージの絵を描いた竹林保乃花さん(14)は「対面販売は緊張したけれど、形になってうれしい。地域の人にも味わってほしい」と願う。
 学校農園ではPTAや特別支援学級、地域住民らの協力で3年前から大豆栽培を進め、生徒が豆腐やみそ造りを体験。みそは学校給食でも活用している。元パティシエで森のこびとの田村悠衣さんは「生徒の豊富なアイデアや臨機応変に取り組む姿を見て自分自身も勉強になった。連携を今後の活動にも生かせたら」と話している。