山形小4年生が学校林探究 4日の授業参観で発表
2025/07/02
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山形村の山形小学校4年生76人が、4日に行われる授業参観に合わせ、学校近くの学校林整備を通じて学んだ成果を発表する。同校は力を入れる探究的な学習の発表会「学びの発表会」を、昨年、一昨年と全校一斉で秋に行ってきたが、本年度は学年別に見直し、それぞれ効果的な時期に発表を行っていく。4年生が第1弾となる。
同校では毎年、4年生を中心に「みどりの少年団」を結成し、学校林の下草刈りや枝打ち作業を行うのが伝統だ。本年度は4月に団発足式を行い、村林業委員から学校林の木々の特徴や生息する動植物について聞いた。6月17日には下草刈りを体験。体験を通じて一人一人が疑問に思ったことをテーマにして調べ、学びを深めてきた。テーマは動物、植物、昆虫、食べ物などさまざまだ。
1日は発表を前にした練習を行い、お互いの発表内容に感想を言い合ってよりよい発表になるようにした。ハクビシンがなぜ夜に行動するかを調べた古畑拓馬君(10)は「ハクビシンは警戒心が強く、身を守るために夜行動する。大きな音が苦手など弱点もある」と発表。人を攻撃することはないが、人が育てた野菜や果物を食べてしまい人を困らせることがあることも学んだという。学年目標に「『はてな?』をもち自ら動こう」を掲げ、担当教諭は「1年通して子供たちの『はてな?』から学びや活動を広げたい」と話す。
1年生はアサガオやサツマイモ、2年生は道祖神や農産物、3年生はホタル、5年生は米作り、6年生は村の魅力発信を中心に学びを進めていてそれぞれ発表会を計画する。
