松本でおさんぽフェス 街巡る親子でにぎわう 歩行者天国も
2025/06/29
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子育て世代の街なか回遊イベント「おさんぽフェス」が28日、松本市の中心市街地で開かれた。母親有志が立ち上げた「ママフェスまつもと」が令和元年から継続し、これまで松本パルコ(松本市中央1)を主会場の一つに開催してきたが、同店が2月末に閉店して以降開かれるのは初めて。今回は新たに、伊勢町通りの一部を歩行者天国にするなど過去最多の6会場で催し、久しぶりに街に歓声があふれた。
伊勢町と本町が交わる交差点から西に約100メートルが歩行者天国になった。路上には「働く車」が大集合。松本広域消防局や松本警察署の協力ではしご付消防ポンプ自動車やパトカーが展示され、子供たちが目を輝かせながら乗り降りを楽しんだ。
大手3のサザンガクも新たに会場に加わったほか、市立博物館、Mウイングなど6会場に90団体が参加・出展した。絵本のおさがり会やバルーンショー、飲食や物販のマルシェ、信州大学による鉱物探しやサッカー松本山雅FCのトークショーなど多彩で、街が会場を巡る親子であふれた。2歳の双子の兄弟を連れて訪れた市内の小林由依さん(29)は「子供と一緒に歩いて街を楽しめる機会はありがたい」と喜んでいた。
回遊を通して街の良さに気付き、子育て世代の目線からより良い街づくりを実現したいとの願いが主催者にあるという。ママフェス代表の高山未央さん(38)は「多くの市民、団体、商店街とのつながりの中でフェスが育ってきた。誰かが良くしてくれるのを待つのでなく、一人一人の手で、皆が集い、楽しめる街をつくっていきたい」と話していた。
