全力青春!高校文化祭 松本市内4校 5、6日一般公開
高校の文化祭シーズンとなり、松本市内の松本蟻ケ崎、松本美須々ケ丘、松本県ケ丘、松商学園の4校は、5日と6日に一般公開をする。来場者に楽しんでもらおうと、各校で生徒たちが準備に力を入れている。

松本県ケ丘高校の第78回縣陵祭は、生徒や来場者の笑顔や思いが花開く場になるようにとの願いを込めた造語「創想懸花」をテーマに掲げた。
全校制作は、本年度導入された3Dプリンターで3年生が制作した花の形のオブジェと、1、2年生が手掛けたランタン装飾を並べたフォトスポットを設置する。探究活動の成果を展示する「探究展」はプレゼンテーションや体験型の形式を増やした。生徒会企画のお化け屋敷は例年よりスペースを拡大し、内容も充実を図っている。
実行委員長の奥原一成さん(17)=3年=は「訪れた人に、新しい出会いや発見のある文化祭にしたい」と力を込める。5、6日ともに午前10時~午後3時半。

松本蟻ケ崎高校の第77回ぎんが祭は「アイLIKE~見つめるさきにギンガ蟻~」がスローガン。「青春の一瞬」を目に焼き付けてほしいとの思いを込めた。
今年は初めての「生徒会企画」を準備している。「第77回」で「7月7日」まで開催することから、七夕を意識し、願いを込めた短冊を飾るササを設ける。透明な風船を空中につるし、天の川を模した「中庭SKY」と題した企画もある。模擬店や、文化部のステージ発表にも力を入れている。
実行委員長の北沢大貴さん=3年=は「今までに感じたことがない驚きや感動があふれる文化祭にしたい」と意気込んでいる。午前10時~午後3時半(6日は3時)。

松本美須々ケ丘高校の第78回双蝶祭は、学校をカンバス、生徒を色に見立てた「SPLASH~ジブン色に染め上げろ!~」がテーマ。ゲートや校内に、まき散らしたインクをイメージしたカラフルな装飾を施して来場者を迎える。
昇降口近くの屋外スペースに、全校制作のペットボトル風鈴約400個を飾り「涼」を演出する。初の試みとして、来場者参加型の投票企画「ミスズフェス」を実施。「大人になって思い出すものは?」をテーマに2択を用意し、大勢の参加を呼び掛ける。
実行委員長の篠原淳さん(18)は「新しい企画をたくさん用意した。新鮮な気持ちで楽しんで」と話す。5、6日ともに午前10時~午後3時半。

松商学園高校の第78回松商祭は、全校生徒約1300人の個性をつなぎ合わせて作り上げる「結翔~United Colors~」がテーマ。全校制作は各クラスが二つのビニール傘に絵を描き、願い事を書いた短冊を飾る「アンブレラスカイ」で、38クラスの作品を屋外2カ所に飾る。
18クラスが飲食の模擬店を出す。教室内を飾ってフォトスポットにするミュージアムを3クラスが行う。新企画の校内装飾では、生徒会が中心となって教室のある1~3階をそれぞれテーマに沿って彩る。
実行委員長の内田咲優さん(18)=3年=は「生徒、教職員、来場者がみんなで楽しめる文化祭にしたい」と話す。公開は午前10時~午後4時(6日は3時)。