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2025年

フードドライブがピンチ 米不足・物価高騰で食品提供が大幅減

2025/07/02
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 夏休みで学校給食がなくなり食事に困る子供たちなどを支援する「夏休み前フードドライブ統一キャンペーン」で、協力者から提供される食品などが思うように集まっていない。物価高騰や米不足の影響とみられ、受付場所の一つである松本市島立の県松本合同庁舎に寄せられた品々は6月29日現在、186キロ・437点にとどまる。昨年同期に比べて重量で約3分の1、数量で約5分の1と格段に少なく、県松本地域振興局が協力を呼び掛けている。

夏休み前に食品の提供を呼び掛ける県松本地域振興局の職員

 担当者によると、品目全体で減っているが、特に米とレトルト食品の集まりが減っている。米は245キロ減の106キロ、レトルト食品は140点減の57点だ。市町村なども同様の傾向という。
 一方で、支援が必要な個人や、子ども食堂を運営する団体は増加傾向にある。松本地域では昨年より5団体ほど増えて約15団体を支援する予定だ。
 キャンペーンは県や県・市町村の社会福祉協議会などでつくる県フードバンク活動団体連絡会が主催し、6月9日~7月11日を集中募集期間として受け付けている。集まりが芳しくない状況から、松本合庁では平日(午前8時半~午後5時15分)以外に土・日曜日も受け付けを始めた(守衛室の職員に声を掛けて庁舎入り口の専用ボックスへ)。
 同振興局の原田幸江さんは「厳しい中だが、家庭で眠っている食品、防災備蓄で入れ替える食品など無理のない範囲で協力をお願いしたい」と話している。
 募集する食品は賞味期限が1カ月以上あり未開封、常温保存できるもの。問い合わせは同振興局総務管理課(電話0263・40・1903)へ。県内の市町村の社会福祉協議会などでも受け付けている。