麻績・市野川棚田がカードに 村、配布開始
麻績村は本年度、農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に松本地域で唯一選定されている「市野川棚田」（市野川）がテーマの「棚田カード」の配布を始めた。同省の呼び掛けで、令和２年度から全国各都道府県が発行しているトレーディングカードの第４弾で、松本地域では初登場となる。
カードの表面で市野川棚田の空撮写真を、裏面で棚田の規模や特徴、歴史などを紹介している。棚田での保全活動や特産品、アクセス方法など詳しい情報を深掘りしたカードホルダー付きの台紙（Ａ５サイズ）とのセットで１５００部を用意し、麻績村役場と聖高原観光案内センターの窓口で希望者に渡している。
村は地域住民有志が平成１６（２００４）年に再生に取り組んだ棚田の利活用やＰＲに力を入れており、昨年度、県に要望しカード発行が認められた。村振興課は「すでに多くの問い合わせが来ている。村を知り、訪れるきっかけとなれば」としている。
農林水産省の特設ページ（ＱＲコード）によると、棚田カードは第４弾（令和５年度）時点で全国２５２地区（うち県内８地区）で発行されている。中信地方ではほかに、白馬村青鬼のカードがある。