次期衆院選 長野2区は与党激突か 自民・維新 候補擁立の動き 連立政権 影響は未知数
自民党と日本維新の会の連立による高市早苗政権が本格的に始動した。衆議院長野2区(松本市、安曇野市、東筑摩郡など)は過去5回の衆議院議員選挙で公認候補(前身の党を含む)がそれぞれ立候補するライバル関係にある。自民は次期選挙の候補者となる支部長を県連が公募中で、維新は県総支部代表の手塚大輔氏(42)=松本市=が立候補する意向を示しており、現段階では「与党激突」の構図となる。
自民は昨年10月の衆院選で前職の務台俊介氏(69)=安曇野市=が小選挙区で落選し比例復活もならなかった。2区支部長は不在で、県連が現在公募をしている。その中、2区の市町村単位にある20支部の代表者が10月26日、今後の対応を協議した。支部長の公募は7日に締め切られ、中旬に面接する段取りになっており、松本市支部の幹部によると「中旬に決まる候補予定者と向き合う」と集約した。「自民党の候補で選挙を勝ち上がるのが筋」と話す。
ただ、これまで連立を組んでいた公明党との協力関係が解消となり、その影響を少なからず受けることになる。公明党県本部代表代行の近藤晴彦・松本市議会議員は「政党間の推薦はない。ただ、実質的なこと(支援)については、その時の政治状況で判断する」とする。
一方の手塚氏は、従来通り出馬に向けた準備を進めている。平成29(2017)年、令和3、6年と維新公認で3回連続立候補し、得票を着実に上積みしてきた。昨年の衆院選は5万票の大台を超え、松本市、安曇野市、山形村で務台氏の得票を上回った。高市政権について「早速、外交で成果を出した」と評価しつつ、「与党になったからといって降りる気はない。応援してくれた支援者を裏切ることはできない」と出馬の意思は固い。
次の衆院選にはこのほか、立憲民主党現職の下条みつ氏(69)=松本市、参政党新人の竹下博善氏(43)=長野市中条=が立候補の意思を示している。



