0000日(木)
2025年

安曇野市会議長に増田望三郎氏 副議長は中村今朝子氏

2025/10/29
後で読む

 任期満了に伴う改選を経て第6期が始まった安曇野市議会(定数22)は28日、議場で正副議長選挙を行い、議長に4期目の増田望三郎氏(56)を、副議長に4期目の中村今朝子氏(66)をそれぞれ内定した。29日の臨時会で全員一致の指名推選によって決定する。任期は議員間の申し合わで2年間となる。
 議長選に立候補したのは増田氏、5期目の内川集雄氏(74)、いずれも2期目の矢澤毅彦氏(40)と大竹啓正氏(75)の4人。議員22人による単記無記名投票の結果、増田氏8票、大竹氏7票、内川氏5票、矢澤氏2票で増田氏になった。
 増田氏は所信表明演説の中で、改選前の4年間で大きな変化が二つあったことを紹介した。会派に所属しない議員の待遇を改善したことを挙げ、「それぞれの意思と行動を最大限に発揮する開かれた議会運営をしていきたい」とした。議員発議で市子どもの権利条例も制定でき、「その権能をようやく発揮できる議会に脱皮しつつある」と分析した。
 市議会が今後4年間で最も見据える必要があるのは、先の市議会議員選挙で5割を切った「危機的な投票率の低下」だとした。▽議会活動のSNS(交流サイト)発信▽高校生との意見交換会▽政策サポーター制度の導入検討―を挙げ、「議会に触れる機会を増やすことで市民の関心を高めたい」とした。
 副議長選には、中村氏の他に4期目の林孝彦氏(70)が立候補した。中村氏14票、林氏8票だった。中村氏は取材に「市民に開かれた身近な議会として感じてもらえるよう議長と一緒にまとめていきたい」と語った。
 今議会は3人の会派が一つだけで、19人は会派に所属しない「無会派」のため、改選前までのように会派間の駆け引きで正副議長選を有利に運ぶ根回しが難しい状況だった。増田氏は「所信表明を聞いて議員一人一人がしっかり考えて投票した結果。(8票と)過半数を得られなかったことは謙虚に受け止めたい」と述べた。

おでかけ

一覧を見る