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2025年

アフリカでコインランドリー事業展開 立石コーポレーション

2025/11/01
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 ガソリンスタンドなど運営の立石コーポレーション(塩尻市大門)が、アフリカでコインランドリー事業を展開している。すでにモザンビークとケニアの首都で計3店がオープンし、来年はマダガスカル、ガボン、リベリアの3カ国での開業を予定する。アフリカでは都市部でも洗濯機の普及率が低く、手洗いが一般的だ。重労働の家事に掛かる時間を短縮し、生活を変えるサービスとして現地で注目を集めている。

 立石コーポレーションは県内で約10店のコインランドリーを運営する。母国でコインランドリーを開業したいというモザンビークの留学生をインターンで受け入れたことがきっかけで、アフリカでの事業化が始まった。同社の子会社が本部となり、日本から機器を供給し、各国の現地法人がフランチャイズで店舗を運営するシステムの構築を目指している。
 洗濯機の普及率が低いため、乾燥機が中心の日本と異なり、アフリカの店舗は洗濯機と乾燥機が半々の構成となっている。昨年10月に開業したモザンビークの首都・マプトの店舗は当初、見慣れない店舗に様子見だった住民が多かったものの、便利さが口コミで広がり、リピーターが増えている。
 当面は都市部への出店を進めるが、電力供給が不安定な農村部への出店も模索する。アフリカ全体では10万店を営業できる市場規模があるとみる。立石宗一郎社長は「女性や子供の週末が洗濯で終わってしまうことも多いというアフリカの暮らしを変えるお手伝いができれば」と話す。

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