筑北村長に鎌田氏が初当選 女性首長中信で初 9票差で現職・太田氏破る
2025/10/27
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現職・新人4人が争った筑北村長選挙は26日に投開票され、新人の元村議会議長・鎌田欣子氏(73)=東条=が919票を獲得し、1期目の現職・太田守彦氏(65)=坂北=を9票の僅差で破り、初当選した。中信地域の市町村の女性首長は初めて。投票率は73・50%で4年前の前回選を6・57ポイント下回り過去最低となった。
鎌田氏は、旧3村合併から20年を経て人口減が続く状況に危機感を訴え、村政刷新を唱えた。出馬表明は候補者4人の中で最も遅い8月だったが、後援会を立ち上げミニ集会を重ねるなどして地元の本城地域や出身地の坂北地域で浸透し、長年の読み聞かせ活動の仲間ら女性にも支持を広げた。八木公民館で支持者と喜びを分かち合い「温泉や社会福祉協議会の施設、デマンドバスの問題など議員と相談しながら進めていきたい」と述べた。
太田氏は、給食費無償化や企業誘致など1期目の実績を強調し、人脈や経験を生かした村づくりを訴えたが、及ばなかった。地元中村区民館で支持者らと落選を知り「一緒に戦っていただき結果が伴わなかったこと、私の至らなさが全て」と深々と頭を下げた。
いずれも新人の元村議会議員・宮下敏彦氏(67)=坂北=は6月にいち早く出馬表明し、元安曇野市議会議員の藤原正三氏(75)=西条=は組織に頼らない運動を繰り広げたが、ともに浸透しなかった。




