筑北村の防災行政無線、高性能に 来月更新
2025/09/19
後で読む
筑北村の防災行政無線が10月、新たなシステムに切り替わる。村が令和5年度から設備更新を進めてきた。村役場本庁舎(西条)に親局、坂北・坂井2カ所に中継局を置き、従来より9カ所多い51カ所の屋外スピーカーを通じて、村内居住区域のほぼ全域で放送が聞こえる環境を実現した。
スピーカーは音が遠くまで届きにくかった従来のラッパ形から、遠近にかかわらず音が均一・明瞭に聞こえる高性能型に大半を更新した。
村内各地の河川や主要道路の様子を正確に把握できるよう、16カ所に従来より高性能の防災カメラを設置した。大規模災害時の停電でも3日間(72時間)は放送を継続できるバッテリーを全設備に備える。システム更新の総事業費は5億9368万円。
防災ラジオやテレビ松本のケーブルテレビ、今年2月に8年ぶりに刷新した村のホームページやスマートフォンアプリ「ちくほくナビ」とも連携することで、村民は屋外放送に限らず多様な方法で、災害時に必要な情報をより正確・確実に入手できるようになる。
10月中の運用開始を見込んでおり、村総務課は「災害時に誰一人取り残さない情報伝達を実現できれば」と話している。
