松糸道路へのアクセス道路 安曇野市が明科に新設へ 国道19号と新IC間の700メートル
2025/09/11
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松本地域と新潟県糸魚川市を結ぶ地域高規格道路・松本糸魚川連絡道路の整備計画に関連し、安曇野市が明科地域で整備するアクセス道路の内容が固まりつつある。松糸道路の市内新設区間「安曇野道路」(4キロ)に設ける仮称・明科インターチェンジ(IC)と国道19号をつなぐ東西方向の市道で、現道の拡幅と新設により、約700メートルにわたって広い道路を確保する。
現道は幅5~6メートルで歩道はない。市は、住宅が隣接している東側の約200メートル区間は歩道を両側に、それより西側の区間は歩道を片側に新設する。標準的な道路幅は両側歩道の区間で13メートル、片側歩道の区間で10・5メートルと現在の2倍になる。
現道は国道19号との交差点がカーブしているため、交差点を南側にずらしてカーブを解消する。右折レーンを設け、信号機も新たに設置する予定だ。
市は、年度内には用地買収に着手する予定で「早ければ来年度に一部の工事に着手したい」としている。完了する時期は決まっていないが、県が安曇野道路のうち、長野道に新設する仮称・安曇野北ICから仮称・明科ICまでの区間を先行して部分的に供用開始する予定のため、市建設整備課は「部分供用開始までには完成させたい」と説明する。
市は、明科地域のにぎわい創出などを目的に明科中川手の龍門渕公園やあやめ公園を中心とした東部アウトドア拠点の整備事業を進めている。アクセス道路が整うことで、長野道や松糸道路を利用して明科地域を訪れる人の利便性が増す。建設整備課は「人が集まる環境づくりに役立てたい」としている。




