松本市役所の市民課窓口 時間短縮検討 人件費抑制に効果も 市、3日からアンケート実施
2025/09/03
後で読む
松本市は、市役所市民課窓口の受付時間の見直しを検討している。現状は午前8時半~午後5時15分だが、早朝と午後4時以降の来庁者が減っていることから、受付時間を午前9時~午後4時半に短縮することを考えている。3日から17日まで、市民向けにアンケートを行い、見直しの参考にする。
現状の市民課窓口受付時間は、職員の勤務時間と同じで、市民課職員が朝早く出勤したり、残業したりするケースが多いという。臼井美保課長は「窓口の準備や職員同士の情報共有、市民サービス向上の話し合いの場などを勤務時間外に行うこともあり、遅い時は2時間以上、残業する場合もある」という。受付時間を短縮すれば、残業時間が減り人件費の抑制にもつながるとみられる。
市は市役所窓口に来なくても各種証明書の交付が受けられるように、オンライン化やコンビニ交付を進めており、早朝や夕方の来庁者は減少傾向にあるという。臥雲義尚市長は2日の定例記者会見で「市民に身近な市役所づくりを進めながら、職員の働き方改革にもつなげていく。市民の声をしっかりと聞き取り検証していきたい」と述べた。
市民課によると、窓口の受付時間の短縮は、全国の中核市62市のうち12市で採用されているが、県内19市で実施しているところはない。
窓口の利用頻度や、短縮の支障の有無などを尋ねるアンケートは、3~17日の午前8時半~9時と、午後4時半から5時15分の間に市民課窓口に来た人を対象に実施する。
