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2025年

安曇野市の北穂高産業団地 市内外の製造業2社進出 新工場建設 10年度操業へ

2025/08/21
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 安曇野市が穂高北穂高に官民連携で開発を進めている北穂高産業団地(仮称)に、市内外の製造業2社が進出を予定していることが分かった。6カ所に点在する開発候補地のうち最も広い約10ヘクタールの区画に新設の道路を含めて計3・5ヘクタールを計画している。早ければ令和8年度内に造成工事に着手して10年度内の操業開始を見込む。
 今年2~3月に実施した第1期開発の公募に6社が応じ、そのうち2社が進出の意向を正式に表明した。いずれも事業規模の拡大を目的としている。
 1社は関東圏に本社を置く電気機械器具製造会社で、安曇野市内に工場がある。新産業団地の約1・7ヘクタールに新工場を建設し、生産能力の拡大や効率化を図るという。もう1社は安曇野市内に本社と工場がある食料品製造会社で、約1・2ヘクタールに新工場を計画する。「地元農産物を活用した高品質な加工食品の製造を通じて、地域に根差した事業活動を推進している」という。
 新産業団地は、青木花見産業団地と島新田工業団地の周辺に広がる農地約15ヘクタールが開発候補地となっている。進出企業を決めてから造成・分譲販売するオーダーメード方式が特徴で、建設業のヤマウラと、土地活用のコンサルタントや設計を手掛けるd―ネクストと協定を結んでいる。
 市は第2期開発も並行して進め、本年度末にも進出企業の公募を始める予定だ。
 市内に7カ所ある産業団地に空き区画はなく、新産業団地を開発することで市内企業の流出を防ぐことも期待される。市商工労政課は「市内企業に声を掛けつつ、市外からの企業誘致も進めていきたい」としている。

2社が進出を予定する候補地

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