防災は住民の支え合いで 大桑村と社協が講座
2025/08/04
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大桑村と村社会福祉協議会は3日、「災害に備える住民支えあい実践講座」を須原地区館で開いた。NPO法人地域交流センター(東京都)の防災担当理事などを務める中橋徹也さんを講師に、参加住民が共助の重要性に理解を深め、災害時の支え合いマップを作った。
100以上の災害現場で支援をしてきた中橋さんは、村のような小規模な地域では「動ける人みんなが動いて助け合う」ことをしないと災害時の人的被害を防ぎきれないと指摘した。ルールや役割を決めるなどし、地域で備える重要性を説いた。災害時に人は「大丈夫だろう」と考え、行動が遅れがちだとし、「事前に決めたリーダーら誰かが動けばみんな動き出す。逃げ遅れを減らすことにつながる」と述べた。
参加者は地区ごとグループになり、身近な要援護者や支援に動ける人を確認して地図に落とし込んだ。村社協の池口亮吉会長は「村は特に土石流の心配がある。もしもの時の対応を一緒に考えていかれれば」と話していた。
