温泉・福祉施設を早急に解決 筑北村長選初当選の鎌田欣子氏に聞く
2025/10/28
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現職・新人の無所属4人が立候補した筑北村長選挙は26日に投開票され、新人の元村議会議長・鎌田欣子氏(73)=東条=が、1期目の現職・太田守彦氏(65)=坂北=など3氏を破り、初当選した。27日、中信地域の市町村で初の女性首長に就く鎌田氏に、村のかじ取り役を担う抱負を聞いた。
―当選から一夜明けて。
朝から電話とSNS(交流サイト)のメッセージが鳴りっぱなし。相次ぐ激励に「これからが本番だ」という責任をひしひしと感じる。
―激戦だった。
4人も立候補したこと自体、村が問題を抱えているという証し。(現職の910票に対し)新人3人の得票総数は1625票で、これは現村政への反対票。自分は9票差で競り勝ったが「勝ちは勝ち」と捉えている。
―村の現状をどう見る。
村民の不満は旧3村合併から20年たっても、いろいろな問題が全然まとまっていない現状にある。公共施設の建設、改修など以前なら解決できたことが(資材高騰などで)できなくなってもいる。その中で早急に解決すべきは(老朽化した)温泉・福祉施設をどうするかだ。
―人口減対策は。
村内には三つのJR駅と高速道路、国道があり恵まれているが、若者が流出しており、移住者を増やす必要がある。村にいる中高生が将来定住できるよう、働く・住む場所の整備も急務だ。筑北スマートインターチェンジ周辺への住宅整備などで人口増を目指す。
―女性の登用は。
現在は役場に女性の課長級が1人しかいない。女性にもっと仕事(役割)を与え、自信を持って働いてもらえるようにしていきたい。




