女鳥羽中の校友歌が復活 生徒会役員が歴史を調査 作詞の卒業生と交流も
2025/07/10
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松本市の女鳥羽中学校で9日、生徒集会が開かれ、長く忘れられていた「生徒会校友歌」の復活を告げる歌声が響いた。生徒手帳に掲載されているのに、いつの頃からか歌われなくなっていた。誰も曲を知らないことに生徒会役員が疑問を持ち、昭和53(1978)年度の制定当時の歴史を掘り起こし、歌の練習を重ねた。当時の3年生で作詞者となった青木茂治さん(62)=大村=が集会に招かれ「鳥肌が立った」と歌声に感動していた。
生徒会や学校の記録を詳細に調べ、生徒の一体感を高めるために、全校に歌詞を公募して歌が作られたことを知った。本郷公民館長・乾由理子さんが昭和53年度卒業生と分かり、作詞者の青木さんにたどりついた。生徒集会では青木さんに制定当時の思い出を聞き「みんなが団結してこれからの生徒会を築き上げて行こう」という歌に込められた願いを共有した。生徒会役員に生徒有志が加わり、約50人で歌を披露した。
青木さんは「連絡が来たときはびっくりした。復活させてくれて非常にうれしい」と目を細めた。復活プロジェクトの中心となった生徒会厚生委員長の峯村翔さん(15)=3年生=は「いつから歌われなくなったのか分からず、記録を調べるのは大変だったけれど楽しかった。ずっと歌い継がれるように頑張りたい」と決意を新たにしていた。
今後、全校で歌えるように練習する。作曲者となった当時の3年生で、現在は東京都に暮らす百瀬聡子さんを9月の開校記念祭に招き、歌を聞いてもらう計画だ。
