志学館高のワイン使ったおやき開発 文化祭で試作品販売へ
2025/07/04
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塩尻志学館高校3年生の髙山愛叶さん(17)=松本市=が、塩尻市宗賀でそば粉や乾麺を製造する各務製粉と協力し、ワインおやきを企画開発した。「一人1テーマ」の総合研究の一環で、同校で醸造したワインを入れた独自の生地とし、具材にもこだわった。試作品を5日と6日に一般公開する文化祭・桔梗祭で販売する。

具材は洗馬岩垂原産の豚肉を使った「豚ナムル」、「野沢菜チーズ」、「きんぴら」の3種類。パン生地タイプの生地は、コンコードの赤ワインを使い、ワインの風味が残る。各務製粉が市に了承を得て作った、市のロゴマークの「焼き印」を押してある。当日は冷凍で1個250円、各日計150個を販売する。
食べた感想や改良点を尋ねるアンケートを行う。おやきは郷土料理だが、髙山さんは「あまり食べたことがない」という若者の視点で興味を持ったという。調べると、岩垂原で養豚していることも分かった。6月に各務製粉に連絡し、商品化と製造への協力を求めた。
髙山さんは「不安だったけれど、協力してもらって思った以上の出来栄えでうれしい。地元の良さをもっと知ってほしい」と話す。各務製粉業務部の稗田憲司次長は「希少なワインを使えて光栄。(この機会に)岩垂原豚など地元食材を知ることができた」とした。