仲間と一歩一歩、頂上へ 中学生が乗鞍登山
2025/07/09
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松本市の山辺中学校1年生約100人は8日と9日に、1泊2日の乗鞍・上高地自然体験学習をしている。初日の8日は恒例の学校登山として、北アルプス・乗鞍岳の剣ケ峰(3026メートル)を目指した。

肩の小屋口(標高約2700メートル)で全員で準備運動をし、霧が発生して遠くが見えづらい中、大きな岩や石が転がる登山道を歩き始めた。教員とガイドに助言を受け、確実に登った。段差のある所は手足を駆使して登り、後続の人には「浮き石があるよ」などと声を掛けて協力しながら歩いた。大雪渓脇を通る時には「怖い」と声を漏らしつつ、一歩一歩雪を踏みしめていた。
杉山臣さん(12)は「雪の所が滑って怖かったけれど、頂上まで登れそう」と話し、村松晴風さん(13)は「疲れたけれど、空気がおいしい。安全に登山したい」と意気込んでいた。同行した河西哲也校長は「赴任先の学校では行っていなかったので、十数年ぶりに登った。準備が大変だけれど、来てみれば来たかいがある」と話していた。
2日目は班ごとで上高地を散策する。松本市立の中学校では開成中と会田中が乗鞍登山をする予定だ。