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2025年

輝け個性! 松本市内の4高校で文化祭

2025/07/09
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 高校文化祭のシーズンとなり、松本市の松本深志、松本工業の2校は12日と13日、エクセランは27日に一般公開する。梓川高校も11、12日に生徒と保護者のみで文化祭を開く。各校の生徒たちが今まで以上に盛り上げようと一生懸命に企画し、準備している。

 松本深志高校の第78回とんぼ祭は、「Sparkle(スパークル)」をスローガンにした。限られた高校生活の中で、火花のように個性が輝くとんぼ祭にしたいとの思いを込めた。
 深志高には50以上の多彩な部活動がある。とんぼ祭は各部が趣向を凝らした模擬店や教室企画がめじろ押しだ。今年は特に来場者に楽しんでもらうことを意識する。学校通用門(通称・登龍門)から昇降口までの屋外通路に各模擬店が描いた「立て看」を掲げ、文化祭ムードを盛り上げる。
 実行委員長の水落尚俊さん=3年=は「各出展団体が輝き、史上最高のとんぼ祭にしたい」と意気込んでいる。
 一般公開は12、13日午前9時半~午後3時半(13日は4時半)。

 松本工業高校の第76回松工祭は、工業高校ならではの物作りや機械操作の無料体験がめじろ押しだ。「創造~~Trial to the limit~」をスローガンに、各科が趣向を凝らす。
 3年生が開く「科展」は、機械科がオリジナルプラモデルの組み立て、電気科がはんだ付けして作るLEDコースターの体験を提供。電子工業科はドローンの操作体験ができ、飛行や着地の技術に応じて景品を用意する。全校企画の、小型モーターカーのクラス対抗マッチも見どころの一つだ。実行委員長の原田和寿さん(17)=3年=は「子供から大人まで、物作りの世界を楽しんでほしい」と意気込む。
 一般公開は12日午前11時~午後4時、13日午前10時~午後3時。

 梓川高校の第77回梓水祭のメインテーマは「Precious Memory」(プレシャス・メモリー)で、生徒や教職員、保護者にとって特別な思い出にしたいとの思いを込めた。全校制作は昇降口に設置するアーチ。写真を撮りやすく、作る過程も思い出になるよう、全校生徒約300人の手形で彩る。
 生徒会執行部が中心となって体育館などの数カ所にフォトスポットを設置する。全て回れる企画を用意する。3年生は模擬店、校内装飾、eスポーツの係に分かれ、それぞれ趣向を凝らす。実行委員長の小林空夏さん(17)=3年=は「思い出になる文化祭を作り上げたい」と話す。
 梓川高校は、松本市波田の梓川で6日に起きた生徒の水難事故を受けて、文化祭の公開を生徒の保護者と家族に限ることを決めた。一般公開は行わない。

 エクセラン高校の第63回白梅祭は、大きく変革して新しい形で開催したい思いを込め、「革命―輝け僕らの青春1ページ―」がスローガン。毎年1年生は先輩たちが出す模擬店などを見て回るだけだったが、今年は箸で1分間にコーヒー豆を移せる回数などのギネス記録に挑戦する企画を用意。公式認定員なしで来場者と一緒に楽しむ形式にした。部活動ごとに出店していた模擬店は2年生の4コースがジャガバターなど軽食の店を出す。3年生もコースごとで学習発表の展示をする。全校生徒で育てた花で文字を作る全校制作もある。
 一般公開は27日午前10時~午後3時。