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2025年

右折レーンなく渋滞深刻 「まつもと道路交通考」改良ファイル⑩ 国道19号平田南交差点(松本市)

2025/07/11
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 松本市平田東の国道19号平田南交差点は、市内でもとりわけ渋滞が激しい。国道に右折レーンがなく、右折待ちの車で目詰まりすることがある上、交差する東西の市道から国道へ右折するのも困難で渋滞する。
 国道側は右折待ちの車がセンターラインぎりぎりに寄せ、交差点の中央付近まで進んでいないと、後続の直進車が左側方通過できずに詰まる。右折車が2台続いたり、後続直進車が大型貨物車だったりすると、側方通過できずに渋滞になる。
 令和3年度の全国道路・街路交通情勢調査によると、この付近の国道19号を走る車の旅行速度は日中でも時速16~18キロで、平田南交差点がネックになっているのは明らかだ。道路を拡幅して右折レーンを設けなければこの状況は改善できない。
 一方、国道に交差する市道の朝夕の渋滞も激しい。東側の市道は広く、右折レーンがあるものの、信号に時差がないため、対向する直進車が続くと1度の青信号で2、3台しか右折できない。赤信号になってから強引に右折せざるを得ないような状況だ。西側の市道はセンターラインがないほど狭く、右折の条件はさらに悪い。
 こうした状況を改善するため、松本市は西側市道を拡幅するための用地取得に着手している。西側にも右折レーンを設けることができれば、右折矢印信号の設置も可能になる。
 平田南交差点から直線にして約1.4キロ北側にある、JR南松本駅南側の宮田前踏切をアンダーパスにする県道の立体交差化工事が10月下旬に始まる。同踏切が通行止めになると、平田南交差点を使う車が増えると見込まれ、市は交差点改良を急ぎたい考えだ。