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2025年

変則6差路、朝中心に渋滞 「まつもと道路交通考」改良ファイル⑨ 高宮局前交差点(松本市)

2025/06/27
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 松本市高宮南の松本高宮郵便局前の「高宮局前交差点」は、二つの市道と県道松本空港線が交わる変則的な形状の6差路となっている。幹線の市道、県道はともに朝の渋滞が激しく、問題が多い。
 高宮局前交差点は、約1・5キロ西側の奈良井川に架かる島立橋(市道5506号線)、下二子橋(市道5613号線)、二子橋(県道松本空港線)の3方向から車が集中する=図。高宮局前交差点から東側の国道19号南松本交差点までは約100メートルしかなく、赤信号で滞留できる車の数が少ないため、渋滞の要因になっている。
 県道は高宮局前交差点から北東方向へ一方通行となり、国道19号高宮中交差点に斜めに接続する。この一方通行区間が図らずも国道への左折専用レーンの役割を担っている。高宮中交差点での合流は容易なため、一度の青信号で県道から多い時には25~30台が国道に入る。これが国道下り線の渋滞の一因にもなっている。
 高宮局前交差点は東西方向の信号機が時差式になっておらず、西から南への右折が難しい。交差点に南北に接続する狭い市道には対応する信号機がなく、車両が交差点内の様子を見ながら進入するという極めてまれな構造にもなっている。
 高宮局前交差点周辺の渋滞問題の抜本的な解決には、未着手の都市計画道路「南松本駅石芝線」の実現が必要だ。市道5613号線を東に延伸し、国道19号と交差してJR南松本駅前に向かうルートで、高宮局前交差点への交通量の1点集中がかなり軽減されるとみられる。