切実な願い一票に託す 衆院選、有権者の声

衆議院議員選挙は8日に投票が行われた。中信地域の有権者たちは雪が積もった中で投票所に足を運び、物価高騰や少子化など暮らしに身近な国政課題の進展を願いながら一票を投じた。
大桑村野尻の原田紗千子さん(87)は「暮らしが良くなってほしい」と切実な思いを込めた。特に物価高は幅広い世代を直撃している。身近にも大変な思いをしている人がいると案じ「生活者の目線に立った政治を」と望む。多くの党が掲げた消費税減税の公約を注意深く見つめる人も。山形村下大池の吉越良子さん(77)は「消費税を下げるとその分の財源が心配。将来を担う若い世代の負担が増えないようにしてほしい」と注文した。
働き始めて数カ月という松本市村井町北1の会社員・横沢颯太さん(19)は給与からの天引きの多さが気になり、社会保険料の引き下げを願う。「将来のことも大事だけれど、今の自分たちの世代に活気がなければ。働く意欲にも関わる」と話した。
「国もだけれど、松本を元気にしてもらうことも大事」と力を込める同市宮渕3の学習塾経営・傳田仙太郎さん(58)は国道19号の改良など、国の予算を付ける事業が停滞しているように感じている。「少子化対策もお金のことばかりでなく、地域がバックアップする仕組みなど地方の成功例をつくってほしい」
子育て世代は、仕事との両立に奮闘している。働きながら4歳の長女を育てる塩尻市広丘高出の自営業・原かおりさん(36)は、子育て支援について制度や手当の恩恵を感じつつ「お母さんを助けるサポートがより充実すれば」と期待する。生活のバランスを考え仕事を制限しており、「在宅など多様な働き方を認める企業を応援する仕組み作りを進めてほしい」と求めた。
農家は採算性や後継者の問題に悩みが尽きない。長年米作りに励む安曇野市明科中川手の内川充弘さん(83)は、ほとんどの農家が「赤字でやっている」と言う。高齢化が進む中、多くの田が農地として維持できなくなると危機感を募らせ「どの政党が政権を取っても、これからの米作りを本気で考えてもらいたい」と訴えた。



