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2025年

歌舞伎継承へ 三味線講座 南木曽町田立 保存会 町民の参加歓迎

2026/02/04
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 南木曽町の田立地区に約300年前から伝わる町無形文化財・田立歌舞伎の保存会員を講師に、三味線の技術を学ぶ公民館講座が田立分館で開かれている。会員の高齢化や減少が見られる中、普及や技術継承に向けた新しい取り組みだ。現在は2人が参加しており、今後も町民の見学、参加を歓迎する。
 木曜日の午後7~9時を基本に開き、三味線と語り役を務める保存会長の林勝利さん(74)が教える。1月22日は基礎的な部分に取り組み、正しい姿勢を保って手首を回し、音を奏でる動作を繰り返し確認した。地元の長渕啓史さん(34)は「(歌舞伎は)身近にあったが今まで詳しく知らなかった。難しいが練習を重ねていきたい」と話した。
 田立歌舞伎は江戸時代中期の享保14(1729)年、隣の東濃(現岐阜県)から伝わり、始まったとされる。現在、保存会員で三味線を務められるのは林さんのみ。会員へ継承も試みたがうまくいかない中、公民館関係者と話す機会に「講座」として開き、会員に限らず技術を伝える案が出た。昨年11月に開講した。
 講座で上達者がいれば、秋の地区文化祭での歌舞伎上演時に参加も検討する。保存会は現在、15人ほどが活動する。林さんは「まずは技術を知ってもらい、地域の伝統芸能を守っていくことにつなげていきたい」と話す。
 講座の問い合わせは町公民館(電話0264・57・3335)へ。

林会長(右)に教わり三味線を学ぶ田立歌舞伎の講座