0000日(木)
2025年

知る人ぞ知る田立の鉱物 南木曽会館に地元産アマゾナイトなど展示

2025/12/16
後で読む

 南木曽町の南木曽会館に、町内の田立地区で採取されるなどした鉱物・アマゾナイトが飾られている。田立は同鉱物の国内で貴重な産地だが、地域ではあまり知られていないといい、紹介のため館内のショーケースに展示した。

南木曽会館に展示中の田立産などのアマゾナイト
南木曽会館に展示中の田立産などのアマゾナイト

 アマゾナイトはカリウムを多く含む長石・微斜長石の一種で、青緑色が特徴。和名は天河石と呼ばれ、日本の鉱物図鑑で田立産が代表的に取り上げられるなどしている。
 会館に展示する石は、地質に詳しい町民が田立で採取したものと、鉱物を収集する三澤昌孝・木曽町日義公民館長から借りるなどした七つだ。大きさが数センチ~10センチ余りの六つは田立産で、青緑の鮮やかな色合いも見て取れる。三澤館長所有の海外産は大きさ20センチ超えで、迫力満点にアマゾナイトの輝きを伝える。
 南木曽町公民館の岡本智治館長が、三澤館長から同鉱物の話を聞き、田立産の石の寄贈を受けたことから企画した。三澤館長は「田立は収集家の間で(同鉱物の産地として)有名」と話す。岡本館長は「町内でもあまり知られていないことでは。地域の特長が認知されるきっかけになれば」と願う。しばらく展示する。