犬の訓練技術大会で全国優勝 松本の動物専門校・高岡さんとゆきち君
2025/12/04
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ペットなど家庭犬の訓練技術を競う「全国家庭犬訓練競技会」が11月16日に東京都内で開かれ、信州松本動物専門学校(松本市渚2)ペットライフケア学科2年の高岡想さん(20)が同校の学生として初めて大会に出場し、「中級」のクラスで優勝を果たした。教員の長瀬加津也さん(44)の指導の下、ペアを組んだゴールデンレトリバーのゆきち君(9歳・雄)と息の合った演技を見せ、栄冠を勝ち取った。

大会は全国約60の専門学校などでつくる全日本動物専門教育協会(SAE)が主催し、今年で18回目。高岡さんが出場したクラスには全国から8人が出場した。競技は一辺3メートル余りのZ字のコースを3往復し、コース中央で「オスワリ」「フセ」「マテ」など6種の課題に取り組む。人、犬の別に計20項目以上の評価ポイントがあり、100点満点の減点方式で評価する。高岡さんのペアは90点以上の評価を得て、特にゆきち君の動作は満点だったという。
高岡さんは熊本市出身。小さい頃から動物に関わる仕事を夢見て同校に入学した。長瀬さんは「真面目で責任感がある」と信頼を置く。指摘された改善点をすぐに反映する修正力の高さも魅力だ。
ゆきち君とは入学時から訓練を共にし、大会への出場が正式に決まった10月以降は授業の合間を縫って特訓してきた。大会は普段と異なる環境で、長距離の移動も相まって条件は決して良くなかったが、ゆきち君が高齢犬ならではの物おじしない演技を見せたことも功を奏した。
高岡さんはゆきち君を「おじいちゃんだけど天才」とたたえ、「ドッグトレーナーとして有名になれるよう励みたい」と将来を見据えていた。



