信大馬術部・岩﨑凜さん　初の全国大会へ

　信州大学馬術部の岩﨑凜さん（２２）＝農学部４年＝は、１２月に福岡県で開かれる全日本学生馬術女子選手権大会へ出場する。入学後に馬術を始め全国の舞台は初となる。抽選で決まる「貸与馬」で馬場種目に臨み、「自分の技術を安定させて（馬の個性に）うまく対応したい」と意気込んでいる。

　９月に愛知県で行われた予選の中部大会では、貸与馬で馬場内の決められた順路を進む演技の優雅さなどを競い、好成績を収めた。準備の時間に馬のくせを見極め、指示の出し方を工夫する必要があるという。岩﨑さんは「素直に動いてくれる相性のいい馬に当たったが、運動の正確さなど自分の課題が見えた」と振り返る。
　部は４頭の馬を所有し、安曇野市の「ホースランド安曇野」を拠点に毎朝講義前に活動する。伊那で学ぶ岩﨑さんは週に４、５日、朝４時に家を出て練習に参加している。
　全国大会に向け、ボランティアの指導者や優先的に練習できるよう配慮する部員、馬の体調管理など全面的な協力を得る施設関係者に感謝し、「いい報告ができるよう集大成としてベストを尽くす」と力を込める。馬術歴の長い選手が増えるため、初戦突破を目標に技術を磨いていく。