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2025年

木曽町がトレーラー型トイレ導入 災害時・観光向けに活用

2025/11/15
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 木曽町は、災害対策として、車両でけん引・移動して使える水洗トイレ「トイレトレーラー」1台を購入し、14日に町相撲場に設置した。微生物などの処理でし尿を分解し、太陽光発電で稼働する「自己処理型」で、水道、電気など生活インフラが寸断された状況でも対応できる。
 購入したトイレトレーラーは長さ約6メートル、幅約2・4メートル、車輪も含む高さ約3・5メートル。男女の洋式トイレ計2室を備え、し尿を分解して洗浄水を生成する。1日当たり500回分のし尿処理ができる。
 約3400万円で、トレーラーハウス製造販売のカンバーランド・ジャパン(長野市)から購入。国の交付金も活用した。町は災害時のほか、町相撲場で相撲大会などが開かれた際の活用や、中山道を歩く外国人観光客に利用してもらうことも検討していく。
 同日、町と同社が協定を締結した。災害時、同社がトイレトレーラーの輸送、設置などで協力したり、仮設住宅などとしてトレーラーハウスを提供したりする内容となる。町役場で締結式があり、原久仁男町長は「これを機にいろいろな形でご支援をいただければ」と述べた。同社の原田英世社長は「断水などで一番困るのがトイレの問題。何かあった時にはお手伝いさせていただきたい」と述べた。

微生物の力でし尿処理できるトイレトレーラー

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