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2025年

アルペンスキー女子回転・前田知沙樹 ミラノ五輪を目指してシーズン入りへ

2025/11/14
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 来年2月にミラノ・コルティナ冬季五輪を控える中、アルペンスキー女子回転の前田知沙樹(27)=村瀬組、塩尻市=がシーズン開幕を迎える。「漠然とした夢が手の届くところにきた」と捉える晴れ舞台。15日のワールドカップ(W杯)初戦が振り出しの出場権を懸けた重要局面へ、強い覚悟で臨む。
 昨季はレース中の転倒による脳しんとうもあったが、初めて臨んだアジア杯で優勝。世界選手権にも初出場した。決勝に進む30位以内を狙ったW杯は、僅差で目標に迫ったレースも。改めて壁にはね返された一方、新たな扉を開けそうな確かな成長も実感した。
 夏場の海外遠征をはじめ、雪上の練習量を欧州勢と同水準程度を確保した今シーズン。態勢を100%に整える難しさを覚えたこれまでより、いい仕上がりで入れそうだという。変化に富む斜面への対応力は身体操作を含めて手応えが深まり、9月下旬の渡欧後も精度の向上に努めてきた。調子は上向きで、一新した用具にもなじんで「万全の状態でレースを迎えられる」とするほどに感触は良い。
 五輪出場枠は未確定で、配分リストは1月19日に発表となる。代表選考は同18日までのW杯の成績などに基づいて行う。女子は三つどもえの争いで、前田は「(W杯に)出るだけでなく結果を」と言葉に力を込めて一歩を踏み出す。

地元でトレーニングに励む前田(9月)。五輪切符を懸けたシーズンに臨む

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