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2025年

多彩な美術作品が一堂に 信州国展が松本で始まる

2025/11/13
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 第16回信州国展「国展NAGANOアートフェスタ」(信州国画会・国展NAGANO2025実行委員会主催)が12日、松本市美術館で始まった。迫力あふれる絵画の大作、熟練の木工芸、発想豊かな彫刻などが会場を埋め、来場者の目を引きつけている。16日まで。
 信州国展は3年に1度の開催で、全国規模の美術展「国展」に出品経験のある県内在住者ら36人が展示した。40点余りが並び、来場者は、深みのある抽象画や迫ってくるような人物画の前で立ち止まり、絵が発する物語と対話していた。
 奨励賞を受けた松本市里山辺の山田実穂さんは粘土の素焼きの造形「テラコッタ」に取り組んでおり、カバをテーマに制作。「カバがいる風景を表現した。よりよい作品を作っていきたい」と意気込んだ。
 県内の新人作家を対象にした企画展も同時開催し30人の参加があった。実行委代表の上條喜美子さん=塩尻市片丘=は企画展への多くの参加を歓迎。「力のある若い人たちがいる。長年活動してきた会員たちも刺激を受けた」と話していた。
 国画会100回記念信州国画賞はババモエナさん=伊那市、信州国展国画賞は関美枝子さん=長野市=が受賞した。関係分では山田さんのほか、新人企画展賞に小林賢次郎さん=安曇野市、蛭田香菜子さん=松本市=が選ばれた。
 午前9時~午後5時(最終日は4時)、入場無料。

充実した作品が並ぶ会場

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