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2025年

自然の美と厳しさ 写真に 田淵行男賞の受賞作品展 24日まで記念館で

2025/11/11
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 安曇野市豊科南穂高の田淵行男記念館で24日まで、第7回田淵行男賞・受賞作品展が開かれている。今回は安曇野市制20周年と田淵行男生誕120年の記念事業と位置づけており、厳しくも美しい自然や、さまざまな表情を見せる生き物を捉えた受賞者8人の写真を並べている。
 一般の部の最高賞・田淵行男賞の中野陽介さん=福島県南会津郡只見町=の20枚組作品「雪と共に生きる」は、冬の只見町を長期に撮影した労作で、雪に閉ざされた世界で生きる人や野生動植物のありのままの姿を追った。ジュニア賞の最高賞・市長賞の矢花沙織さん=明科中学校3年=の作品「鳥に食べられる昆虫達」は、野鳥がセミやチョウなどを捕食する瞬間を見事に捉えた3枚組で構成されている。
 山岳写真家で高山蝶研究家・田淵行男(1905~89)の業績を伝え、優れた写真家を発掘して山岳・自然写真分野の発展に尽くす目的で開かれている。中田信好館長は「それぞれの視点で捉えた物語のある作品を楽しんでもらい、次回も多くの方に応募していただけたら」と話している。
 午前9時~午後5時。休館は月曜と祝日の翌日。入館料は高校生以上310円(障害者と70歳以上の安曇野市民は無料)。

自然や山岳を題材にした秀作が並ぶ会場