競技かるた 青春かける 塩尻・田川高2年生6人が同好会設立
2025/11/05
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短歌の里・塩尻市にある田川高校の生徒6人が、競技かるたの同好会を発足させた。小中学生の頃に小倉百人一首のかるた大会で「勝って楽しかった」という経験を思い出し、高校でまた本気で打ち込みたいと今春に立ち上げた。
メンバーは、同好会長の飯田優月さん(16)らいずれも2年生。松本市の並柳小学校が母校の飯田さんや、塩尻市の丘中学校や松本市の菅野中学校を卒業した他の生徒は、それぞれ母校でかるた大会や短歌作り、かるた取り遊びに夢中になった経験があった。
活動は週1回で、内容は初歩の段階だ。全100首を暗記するために、取り札を難易度別や「決まり字」ごとに分けて20首ずつ覚える初心者向けのかるたを使って対戦している。取り札各1枚に平仮名が1文字書いてある子供向けのかるたも使っている。簡単に札を見つけて瞬時に手を伸ばして取ることで「反射神経が鍛えられる」という。
飯田さんは8月、塩尻市の塩尻短歌館で活動する「塩尻かるた会」に入り、競技かるたのルールを一から教わっている。他の生徒もスマートフォンでかるた取りのゲームをしたり、自宅でかるた取りをしたりして特訓している。飯田さんは「全員が同じ競技レベルになって、他校の高校生と対戦することが目標」と張り切っている。
顧問の藤村雄一教諭(56)は「生徒たちは日本の伝統的な文化に親しみ、自主的に創意工夫して活動している」と、同好会発足を目指して奔走した生徒の姿を踏まえて話している。



