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2025年

被爆アオギリ2世を植樹 穂高西中の生徒ら平和願い

2025/11/04
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 安曇野市は10月30日、市内の穂高西中学校で被爆樹木2世のアオギリの苗木の植樹式を開いた。原爆が投下された広島市で被爆してもなお生き残ったアオギリの種から育てられた苗で、生徒たちは二度と戦争が起きない平和が続くことを願った。
 生徒会役員を中心に1~3年生21人と教職員、市職員が出席した。8月に広島市で開かれた平和記念式典に派遣されたいずれも3年生の荒井星璃さん、北澤芽依さん、藤原ひよりさんと、宮澤陽子校長、橋渡勝也教育長の5人が植樹した。
 昇降口向かいの庭に穴を掘り、小さな苗木1株を植えて丁寧に土をかぶせた。
 代表であいさつした荒井さんは「『戦争を二度と繰り返してはいけない』という願いを、戦争を知らない私たちが伝えていくために、アオギリが成長するように私たちの平和への思いも広げていきたい」と力を込めた。
 橋渡教育長は「世界中に平和が訪れるように力を尽くせる人になってほしい」、宮澤校長は「困難の中で生きようとした木の成長を皆で見守り育て、平和のバトンを未来につなげたい」と話した。
 苗木は広島市から譲り受けた。戦後80年、市制施行20年の節目に市が植樹を希望する学校を募り、豊科北小学校も植樹した。

アオギリの苗木を植える穂高西中学校の生徒ら

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