ベテランテニス全国優勝　松本・吉崎さん、女子シングルス７５歳以上で

　松本市横田４の吉崎鶴代さん（７５）が、福岡市で開かれた第８７回全日本ベテランテニス選手権女子シングルス７５歳以上（７５～７９歳）で優勝した。女子シングルス７５歳以上の日本ランキング１３位だった吉崎さんは、準々決勝から決勝まで得意のストロークプレーでランキング上位者を次々と撃破。女子シングルス６５歳以上で優勝した平成３０（２０１８）年以来となる頂点に駆け上がった。
　大会は今月１～６日にあり、女子シングルス７５歳以上にはランキング上位の１２人と、予選を勝ち上がった４人が出場した。１３位の吉崎さんは、上位１人がエントリーしなかったため本戦からの出場となった。決勝では前回大会の優勝者と対戦。第１セットは緊張からミスが多く出て落としたが、追い詰められたことで落ち着きを取り戻し、第２、３セットを連取して優勝を決めた。
　新型コロナウイルス禍で大会から離れていたが、本年度に大会出場を再開。５月の関東オープン大会でも優勝しており、周囲からの期待が大きかっただけに「優勝できてただただほっとした」という。４月の復帰戦を含めてシングルスで出場した３大会全てで優勝を果たし、「全勝で終えられ、すごく充実した年になった」とほほ笑む。
　５０歳の時から組んでいる松本市内の同い年の選手が競技に復帰したことから、今後はダブルスで各大会に挑む。１１月には愛知県で開かれる大会に出場予定だ。「来年の全日本はダブルスで頑張りたい」と出場に意欲をのぞかせている。