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2025年

松本国際無念の延長サヨナラ負け 秋の北信越高校野球

2025/10/12
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 第153回秋季北信越地区高校野球大会は11日、富山県内の3球場で1回戦8試合を行い、松本国際(長野3位)は敦賀気比(福井1位)に延長10回タイブレークの末、3―4で敗れた。7回に勝ち越したものの、土壇場の9回に追い付かれて延長戦に突入。サヨナラで涙をのんだ。上田西(長野1位)と長野日本大学(同2位)も敗れ、県勢は初戦で姿を消した。

 「力負けはしていない。詰めの甘さが負けにつながった」。松本国際の主戦和田頼生(2年)は悔しさをにじませた。
 春の選抜大会に5年連続出場中の強豪・敦賀気比に立ちふさがった和田。強力打線を2点に抑え、1点リードで9回を迎えた。球数は150超えていた。球速こそ落ちていなかったが、持ち味の直球が高めに浮くようになり、そこを仕留められた。
 序盤から力で押した。2回に自己最速タイの141キロをたたき出し、9回にも140キロを計測。相手打者を詰まらせてアウトを重ねた。ただ、四死球が多く球数がかさんだことが響いた。延長10回まで一人で投げ、投じたのは188球。最後は暴投で決勝点を許した。
 チームとして理想的な試合運びだった。序盤に先制して主導権を握り、追い付かれても突き放した。投手が踏ん張り、それに打線が応え、7回に2点を勝ち越す2塁打を放った森田勇大主将(同)は「いい勝負ができていた」と話す。
 ただ、レベルの高い相手に対し、終盤の攻防が課題として残った。投球術や投手層、打線の勝負強さは終盤にこそ力が現れる。羽鳥均監督は「打者や投手の心理を読み、駆け引きできるチームになってほしい」と注文する。森田は「冬の間に一回り、二回り成長する」と雪辱を誓った。

松本国際の主戦和田。終盤まで140キロ近い直球で攻めの投球を見せたが力尽きた