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2025年

中学生が演劇の表現磨く 松本でワークショップ、高校生ら助言

2025/09/01
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作成したオリジナルCMの台本にのっとって実際に演じる参加者たち

 松本市大手4の上土劇場で31日、中学生を対象にした演劇ワークショップ(WS)が開かれた。地元の中学生約10人が参加し、松本美須々ケ丘高校(松本市)や松本県ケ丘高校(同)の演劇部員、清泉大学(長野市)の学生らと一緒に短いCMを作って演じるなどして演劇の基礎や表現への理解を深めた。
 腹式呼吸による発声練習をしてから、CM作りをした。松本市の魅力を紹介するチームと、演劇部に勧誘するチームに分かれ、付箋にそれぞれの良い点を書いて模造紙に貼りつけてアイデアを出した。「水がきれい」「人生に活気が生まれる」などの出された意見を基に、チーム内で話し合って原稿を作成。「戦隊を出す」「通販番組っぽくしよう」といったアイデアが出され、稽古をしつつ音響や照明を調節してCMを作り上げた。
 稽古では、中学生が演じる役を高校生が実演して助言していた。旭町中学校演劇部で2年生の一杉あずささん(14)は「表現の仕方や、声の強弱を学べた。CM作りでは発想の柔軟さを感じた」と話していた。
 中学校の部活動の地域移行が進む中、中学校演劇部の活動の受け皿となる場をつくろうと、昨年に続いて開催された。