豊作!ホウキモロコシ 松本・開明小4年3組が収穫
2025/08/27
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松本市宮田の開明小学校4年3組(33人、担任・下平恵里教諭)は26日、学校近くの畑で、ほうきの材料となる一年草・ホウキモロコシを収穫した。地元の伝統工芸品・野溝箒を学ぶ体験活動として5月に種をまき育ててきた。
技術継承を担う野溝箒振興会の会員に教わり、ホウキモロコシを育て、小さなほうきを作るまでを体験する。2年目の今年は「草取りを頑張った」といい、昨年より収量が「5倍ぐらい」に増えたと、大喜びだった。「(収穫の時は)葉っぱの根元を持ってこうやって折るんだよ」「(脱穀は)最初は先っぽ、次は真ん中だよ」。手慣れた姿が昨年からの積み重ねを感じさせた。
「ほうきを作る人が少なくなっている。伝統文化を守る」のが目標という。9月に松南地区公民館で開かれるイベント「なんなんフェスタ」で、完成させたほうきを飾ってクラスの取り組みを発表し、野溝箒のPRもする。内布陽茉莉さん(10)は「自分もやってみたい、と思ってくれる人が増えたらうれしい」と話していた。

ホウキモロコシを手に豊作を喜ぶ子供たち