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2025年

縄文中期の土器82点展示 塩尻・平出博物館で企画展

2025/08/18
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土器が型式などで分類されて並ぶ展示

 塩尻市立平出博物館は9月7日まで、企画展「縄文中期の土器編年―標式遺跡の土器たち」を開いている。土器の年代が分かる判別方法について焦点を当て、今から約5400年~5000年前の縄文中期中葉時代の土器計82点を型式ごとに展示している。
 縄文時代は文字がなく記録がないため考古学者が遺跡の出土品を形や文様の同じ特徴同士でグループ分けして型式名を付け、住居跡から新旧関係を判別し年代を測る物差し「編年」を作り上げた。現在はこの編年に放射性炭素年代測定法などの科学的根拠が加わる。
 今回は、長野県や山梨県を中心とした中部高地の「井戸尻編年」に焦点を当て、土器形式の指標となった土器を展示、市内で出土した同じ型式の土器も並べた。5400年前の狢沢式土器はかぎの手の文様などが特徴で、この後時代が新しくなるにつれ文様が複雑化する。小松学館長は「一番魅力的な土器が並ぶ時代。好きな土器を探して」と話す。
 入館料300円(中学生以下無料)。午前9時~午後5時(入館は4時半まで)。問い合わせは同館(電話0263・52・1022)へ。

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