鉢盛中が独自に商品券 10月にマルシェ、発行資金は摘果作業で
2025/07/16
後で読む
組合立鉢盛中学校3年生が、地域経済の活性化を目指したプレミアム付き商品券を独自に発行し、商品券を使って地域の人が買い物を楽しめるマルシェイベントを計画している。10月5日に山形村の大型商業施設・井上アイシティ21で「ボヌールマルシェ」と題して開き、校区(松本市今井、山形村、朝日村)の事業者を中心に出店を募っている。発行資金には2、3年生が毎年、校区のリンゴ生産者の畑で行う摘果作業で得る対価を活用。お金を循環させて地域経済を回し、特色ある商品を手に取ってもらうことで地域の魅力発信につなげる狙いだ。
「鉢盛ポイント(略称・鉢P)」の名称で、1200円分の商品券を1000円で事前販売する計画。約500枚を発行予定で約60万円の収益を見込む。
講座別に取り組む総合的な学習の時間「白峰タイム」に本年度設けた金融教育講座の24人が取り組む。出店事業者を集めようと、4日に同校で地域の事業者や自治体関係者約20人を招いたプレゼンテーションを開き、生徒が出店メリットや鉢Pのデザイン、利用規約を説明した。校内のみで計画中の事前販売については「出店事業者でも事前に買えるようにすればより多くの人に届くのでは」と事業者から提案があった。
経済の仕組みを学ぶ中で特定の地域内で使える地域通貨に着目し、アイデアを具体化させてきた。和田才典さん(15)は「自分たちの活動で身近な地域経済が盛り上がってほしい」と願う。
松本大学地域づくり考房「ゆめ」、井上が協力する。井上の井上博文副社長は「素晴らしい取り組みで応援したい」と期待し「多くの人に『面白そう』と思ってもらえるよう事前のPRが重要」と生徒らに助言していた。問い合わせは鉢盛中(電話0263・99・2501)へ。
