0000日(木)
2025年

夏秋イチゴ「あまあづみ」のスイーツフェア 安曇野の7店舗で開催

2025/07/08
後で読む

 安曇野市内の夏秋イチゴ生産者が開発した新品種「あまあづみ」を使ったスイーツフェアが市内の菓子店7店舗で開催されている。酸味が少なく、甘くてジューシーなあまあづみの魅力をケーキや大福、パフェなどの材料に取り入れてPRしている。21日まで。
 参加店の一つ、丸山菓子舗(穂高)は、イチゴとこしあんを一緒に包み、冷やして食べる「いちご大福」を考案。ひんやり、もっちりとした食感とイチゴのみずみずしさが同時に味わえる。丸山明男社長は「ブランドにしたいという生産者の思いを聞いて形にしたいと思った」と話す。
 サントゥールムラカミ(穂高)は、以前から人気のミルフィーユにあまあづみを使用。この商品欲しさに来店する人も多く、多い日は10~15個売れるという。オーナーの村上昌平さん(56)は「実が柔らかくて食べやすい。安曇野生まれのイチゴは名物になりやすいのでは」と期待している。
 あまあづみは、堀金烏川の生産者・堀井勇司さん(44)が約8年の歳月をかけて開発した。名称を公募し、市内の小学生が名付け親となった。今年3月に商標登録された。
 生産者は9人で、市場に出回る量はまだ少ない。果皮が柔らかくて長距離輸送に向かないこともあり、まずは地元で認知度を高めて流通を促そうと生産者やJAあづみ、市などでつくるプロジェクトチームがフェアを初めて企画した。
 堀井さんは「ありがたい。協力店が増えることで、地元に浸透していけばうれしい」と話している。

丸山菓子舗の「あまあづみの冷やしいちご大福」