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2025年

青柳城山 筑北の宝に 住民有志27日 遊歩道整備イベント

2025/07/08
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27日に一般参加を交えた整備イベントが行われる青柳城山登山道

 筑北地域の活性化策を研究する住民有志グループ「木曜会」(関川修次代表)が、27日に筑北村坂北の県史跡・青柳城山(青柳城址公園)で登山道整備イベントを計画している。城山が戦国時代に一帯を治めた青柳氏の居城が後に地域住民の生活を支える里山にもなった経緯を踏まえ、独自に「歴史的里山」と命名。整備を手始めに、夏~秋に里山シンポジウム、登山ガイド養成講習、初のガイドツアーを催し、価値を再確認する。
 県の地域発元気づくり支援金を活用し、松枯れで一昨年7月~今年4月に登山道の通行止めが続いた青柳城山の再生と産業・観光利活用を目指す。村が1~3月に実施した松枯れ木の伐採事業に呼応し、27日のイベントでは、募集に応じた参加者が荒れた登山道にウッドチップを敷くなどの遊歩道整備を行う。
 8月11日のシンポジウムでは、県文化財保護指導委員で村文化財パトロールにも関わる太田秀保さん=塩尻市=を招き、青柳宿や青柳城跡を散策して歴史的な価値や持続可能な管理・活用法について考える。登山ガイド養成は8月後半に計画し、9~11月にガイドツアーを企画して成果を検証する。
 事前準備として会員が近く、重機も使って登山道整備や、青柳城山の里山の役割を解説する看板設置、登山記念グッズ製作などを行う。会員で善光寺街道協議会会長の小瀬佳彦さん=麻績村=は「青柳城跡が県史跡となり約50年経つ。一連の事業が城山の価値をあらためて認識し『歴史的里山』として守って生かす方法を共に考える機会になれば」と願う。
 参加無料。登山道整備の参加申し込み・事業問い合わせは関川代表(電話090・2529・4211)へ。