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2025年

松本市の庄内盛々会 ゴジラ像制作で深める絆 山崎監督の偉業祝う

2025/06/13
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 松本市庄内地区の住民有志でつくる庄内盛々会(大嶋健資会長)は、同市出身の映画監督・山崎貴さんが手掛けた映画「ゴジラ―1・0(マイナスワン)」に登場するゴジラ(体長約50メートル)を忠実な縮尺バランスで再現する模型作りに取り組んでいる。完成品は高さ3メートルの予定で、秋のお披露目に向けて会員たちが熱心に作業を進めている。
 山崎さん所属の映像制作会社を通じてゴジラの正確なサイズを入手して設計し、5月に庄内地区公民館で作業が始まった。再利用の段ボールを切り抜いて骨組みとなる160のパーツを用意し、ベニヤ板や角材で補強しながら頭、胸など分割して組み立てている。11日夜も仕事を終えた会員約20人が集まり、手分けして作業に励んだ。
 部位ごとの骨組みができたら新聞紙などで肉付けして着色し、ゴツゴツした肌の質感などをリアルに仕上げていく。松本工業高校教諭の協力で、口が開く仕掛けや背びれを光らせる演出を加えるほか、地元の子供たちも作業に参加する計画だ。
 同会はこれまでも体験や制作など多彩な地域づくり事業に取り組み、大嶋会長が「好きなゴジラで何かやりたい」と思いを温めていたという。昨年「ゴジラ―1・0」がアカデミー賞を受けたことで、地元出身監督の偉業を祝おうと像の制作を企画した。
 9月下旬から公民館エントランスで最終的な組み立てを行い、10月の地区行事での披露を目指す。大嶋会長は「ゴジラは世代を問わず皆好き。監督をお祝いし、子供たちに大人が楽しむ姿を見てもらいながら自然と地域の絆が深まれば」と話している。

ゴジラ像の腹部のパーツを協力して組む会員ら