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2025年

道化師合宿 木曽に笑顔 住民が継続願い今年も

2025/05/30
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 クラウン(道化師)を志す人が合宿しながら技術を磨く「クラウンキャンプジャパン」が28日から6月1日まで、木曽町を拠点に開かれている。平成23(2011)年に始まったキャンプは、支援環境の変化で終了が危ぶまれたが、住民らの期待の声などを受け継続を決めた。参加者が研さんを積み、地域に出向いたパフォーマンスで木曽に笑顔を届けている。

 今年はアマチュアからプロまで計21人が学び、聴覚に障害があるデフクラウンや香港からの参加者もいる。国内外で高い評価を得るキャンプ主宰のロネさん、ジージさんに教わり笑いの技術を高めている。
 29日は上松町荻原の養護老人ホーム・木曽寮を訪ねた。観客と直接ふれ合う形式のパフォーマンスで利用者ら約60人と交流し、クラウンたちのコミカルな振る舞いに会場は笑い声に包まれた。
 キャンプは地元機関との共催で始まったが、一昨年で支援が打ち切られた。終了も考えたが、住民の「楽しみ」という声や参加者の「木曽を第二の故郷のように愛する」思いから継続を判断。ロネさんは「10年以上続けてきて、皆さんからクラウンへの親しみを感じる」と感謝する。運営形式を一部変えながら、引き続き「木曽に笑いの風を届けたい」と思いを語る。
 6月1日午後2時から木曽町文化交流センターで行う一般公開のショーは、初めて有料とする。1人500円(3歳以下無料)で、予約者優先。申し込みはウェブなどからでき、問い合わせは主催のクラウン劇団OPEN SESAME(電話03・3762・1535)へ。

キャンプの一環で、木曽寮の利用者らにパフォーマンスをする参加者。明るい振る舞いに笑顔が広がった

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