センターライン消えた危険 「まつもと道路交通考」改良ファイル⑧ 今村橋西の県道(松本市笹賀)
2025/06/13
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松本地方では路面表示の塗装がかすれ、見づらくなった場所が目につく。カーブでセンターラインが消えたまま放置されている所もあり、ドライバーから「怖い」との声が聞かれる。
松本市笹賀の県道塩尻鍋割穂高線は、今村橋西交差点から西側の約1キロ区間で、センターラインが至る所でかすれている。特に今村橋西交差点は、近くのカーブから交差点の右折レーンにかけてセンターラインが完全に消えており、夜間の雨天時などは極めて危険だ。この状態が何年間も続いており、利用者からは「一体どういう管理をしているのか」と疑問の声が上がる。
県道を管理する県松本建設事務所維持管理課によると、センターラインなど路面表示の更新時期は特に決まっておらず、道路パトロールなどで確認して、必要に応じて塗り直している。ただ、予算に限りがあるためなかなか追いつかないのが現状だ。塩尻鍋割穂高線では本年度、松本市今井の集落内や塩尻市の原新田交差点付近でセンターラインの引き直しを行う予定となっている。
松本市浅間温泉1のセキスイハイム松本スタジアムの周囲の市道も、センターラインが消えたままになっている。松本市にも各地区から安全対策の要望が多くあるが、市道のセンターラインなどの補修予算は年間5000万円ほどしかなく、応えきれていない。
松本市では市公式LINE(ライン)で道路の損傷などについての通報ができる。県松本建設事務所が管理する国道や県道については、同事務所に電話して伝える方法がある。
