全日本ジュニア スキー総合優勝 森下つぼ実さん（木祖中出身） 地元の声援力に Ｗ杯照準
木祖中学校（木祖村）出身で角館高校（秋田県）スキー部２年の森下つぼ実さん（１６）が、３月のＪＯＣジュニアオリンピックカップ全日本ジュニアスキー選手権大会（上田市）で総合優勝を果たした。帰省した森下さんは１日、村役場で奥原秀一村長に「地域の皆さんの声援が力になった」と感謝した。
森下さんは中学３年時に県中学総体スキー大回転を制し、昨春、スキー強豪校の角館高に進学した。今年２月、イタリアで行われたユース（１６歳以下）世界大会の日本代表選手にも選ばれ、同月の国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会（山形県）では、大回転少年女子で準優勝した。
ジュニアオリンピックは、回転１位、大回転３位の成績を収めての総合優勝だった。森下さんは「Ｕ―１６（１６歳以下）の大会なので中学生も一緒。『勝たないといけない』との思いで挑んだ。ほっとした」と振り返る。
初の世界舞台となったイタリアでは回転８位、大回転２９位と世界の厳しさを味わったが「楽しかった。世界にもう一度来たいなと思った」と前向きだ。「夏のオフシーズンも力を抜かず（に練習して）、苦しくても冬のために頑張れる選手になりたい」と森下さん。「将来はＷ杯でトップ７に入りたい」と、新たな夢もできた。