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ラーラ松本、愛され25周年 入場者1000万人達成祝う

くす玉を割って祝う節目の来場者家族や関係者たち

 松本市島内のごみ焼却余熱利用施設・ラーラ松本が今月で25周年を迎えた。隣接の松本クリーンセンターから発生する熱や電気エネルギーを活用して温水プールや各種運動施設を運営し、平成11(1999)年の開館以来、多くの人々に親しまれてきた。21日には入場者数が1000万人に達し、現地で記念式典が開かれた。

 松塩地区広域施設組合を構成してクリーンセンターを運営する松本、塩尻両市や山形、朝日両村の首長ら関係者が出席した。組合管理者の臥雲義尚松本市長は「多くの支援協力によって安心安全に運営を続けてくることができた」とあいさつ。同組合議会の近藤晴彦議長は、ラーラがイタリア語で翼を意味する点に触れ「より大きく羽ばたくように」と一層の発展を願った。
 1000万人目には家族で訪れた安曇野市豊科高家の会社員・中村洋一さん(43)が認定された。「子供をスイミングに連れてくる。海が近くにないのでこういう施設はありがたい」と話し、前後賞の井戸香織さん(40)=安曇野市、松岡政輝さん(32)=同=と共に記念品を受け取った。利用者200人にも優待券や記念品が贈られた。
 式典にはバルセロナ五輪の競泳女子金メダリスト・岩崎恭子さんも出席し、水泳教室も開かれた。5月5、6日には多彩な催しを楽しむ記念イベントも予定されている。