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真剣に登はん訓練 渚消防署で新人消防士が研修

同期の声援を受けながら訓練に励む新人消防士

 松本市渚1の松本広域消防局渚消防署で4日、本年度新規採用された消防士の実地研修があった。全16人が参加し、先輩から基本的な救助法を学んだ。

 同消防署の救助隊員ら約10人が指導に当たり、ロープの結び方を学ぶ結索訓練や、壁をよじ登る自力登はん訓練をした。登はん訓練は消防署内にある訓練棟で、最上部から下ろされた懸垂線と呼ばれる2本のロープをたぐり寄せ、高さ7メートルの壁を自力で登った。新人消防士は苦しそうな表情を浮かべながらも、地上にいる同期から「頑張れ!」と声援を受け、懸命に最上部を目指していた。
 麻績消防署に配属予定の長井陽樹さん(23)=長和町=は「訓練は見た目以上に難しい。まだまだ頑張らなければ」と意気込んでいた。
 新人消防士は9日から長野市の県消防学校に入校し、約半年間、消防の基礎的な技術や知識を学ぶ。