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2025年

塩尻・霧訪山麓のため池「たまらずの池」 水が枯渇 冬の少雨原因か

2026/03/24
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ほぼ水がなくなったたまらずの池(23日)

 塩尻市の霧訪山(1305メートル)北側山麓の水が集まるため池「たまらずの池」(下西条)が、ほぼ枯れた状態になっている。名前は「溜まらず」だが、この時期は例年、池の半分以上、多い年は満杯に水をたたえていることから、住民の間で話題となっている。沢の水が細り、山肌もカラカラなため、この冬の少雨が原因とみられる。山菜の生育不良、農繁期の渇水につながらないか心配する人もいる。
 たまらずの池は、梅雨前や真夏など年に何回か水が枯れ、名前の由来になっている。通常はたまった水を矢沢川に供給し、山ノ神自然園、さらに下流の田畑を潤している。23日のたまらずの池は、中央部分にわずかに水が残るのみとなっていた。例年この時期に見頃を迎える自然園のミズバショウも群生地が乾き、茎が5センチほど伸びただけの状態だった。
 市が広丘高出で実施している観測によると、今年の積算雨量(22日現在)は64.0ミリで、過去5年間の平均の4割にとどまる。たまらずの池周辺の環境整備を手掛ける住民団体・下西条みどりの会で長年活動する蒲沼晃さんは「この時期に池の水が枯れるのは、この30年で記憶にない。全国では降りすぎなところもあるし、気候がおかしくなっている」と心配していた。
 この日、山際にある平出地区などのため池は水をたたえていた。田植えなどで農業用水の需要が高まるまでしばらく時間があることから、市耕地林務課は「山から雪が消え、水が減っている沢があることは気がかり。まとまった雨があることを期待したい」としている。