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2025年

全てそろった松本郷土かるた発見 昭和9年制作・貴重な資料に

2026/03/24
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 松本の故事や名所、年中行事などを読み込み、松本尋常高等小学校(開智学校)で昭和9(1934)年に副教材として作られた「松本郷土かるた」を、一覧できるようにした額が見つかった。裏紙に使われていた新聞紙の日付から、昭和40年代にまとめられたようだ。市の所蔵品は少なく、そろいの一組としての存在自体が貴重だ。
 「六九五十四馬屋跡」「歴史の参考紀念館」「ラッパはひびく練兵場」などの読み札と、対応する絵札(ともに縦7センチ、横5センチ)を縦に置き、縦65センチ、横86センチの額に「いろは」順に並べてある。何らかの展示のために作られたようだ。
 国宝旧開智学校校舎の学芸員・西松秀記さん(38)が、隣接する中央図書館内にある旧開智学校研究室で見つけた。紙に包まれた形で置いてあり、松本郷土かるたと書いたラベルが貼ってあった。
 市所蔵の松本郷土かるたはこれまで、2組しか確認されていない。うち1組はそろっていない。約90年前に作られたもので、遊ぶのに使っていたことを考えると、多くが廃棄され、散逸したとみられる。西松さんは「貴重なものだと思う。展示の入れ替えなどに合わせ、見ていただく機会をつくれれば」と話している。

発見された松本郷土かるた