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2025年

朝日村が村内の火の見やぐら撤去へ 消防団のシンボル、老朽化で

2026/03/20
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各集落で老朽化が進む火の見やぐら(古見の御馬越公開所前)

 朝日村は新年度、村内に点在する火の見やぐらの撤去を計画している。火の見やぐらは昭和22(1947)年に発足した村消防団とともに各地に設置され、打ち鳴らすための半鐘を備えており、高所からの火災の早期発見や周知に活躍したが、通信機器の発達とともに役割を終えた。現在は各集落のランドマークとして16基が残っている。ただ、金属製でさびなどの老朽化が目立ち、将来的には倒壊の恐れもあるため、解体することにした。

 2カ年かけて撤去する計画だ。新年度一般会計当初予算に320万円を計上しており、初年度は老朽化の激しいやぐらを優先して8カ所の解体を目指す。村消防団の分団詰め所近くに立つやぐらは、消防ホースの干し場として活用されているため、撤去後には新たに干し場を設置する予定だ。
 一部の火の見やぐらはすでに撤去されているが、村は消防団文化の継承にも心を砕く。令和3年度に解体された旧村役場(小野沢)の前にあったやぐらは、跡地の小野沢防災広場に半鐘が付いた上部構造のみを残しモニュメントとして保存された。西洗馬中組の旧西洗馬公民館前のやぐらは2年度に撤去されたが、半鐘のみ保存され、移転した第5分団詰め所の窓下につり下げられている。
 村総務課は「かつて火災予防運動の啓発に使われたやぐらもあったが、現在はほとんど使われていない。少しでも倒壊リスクを軽減できれば」と話している。